工業製品や自分の腕をじっくり観察したり、あえて描きにくい方法でスケッチに挑戦したり――。 1年生前期の「描写実習」では、デザインを学ぶうえで欠かせない「観察する力」と「描く力」を養っています。
教室では、学生たちがモチーフをさまざまな角度から見つめながら、
「思ったより影が濃い」
「この形は意外と複雑だ」
と、新たな発見を積み重ねています。描いては見直し、また描く。その繰り返しの中で、対象を正確に捉える力を少しずつ身に付けていきます。
授業では、静物デッサンやクロッキーを中心に、さまざまな課題に取り組みながら「見る力」を鍛えています。
講評では、自分や仲間の作品について言葉で考え、教員や学生同士の意見を聞きながら理解を深めます。一方、実習では手を動かしながら感覚的に学びます。「考える」と「描く」を何度も往復することで、観察したものを表現へと結び付ける力が育まれていきます。
最初は戸惑っていた学生たちも、回数を重ねるごとに対象を見る視点が変化し、作品にも確かな成長が表れています。
デザインは、まず「よく見ること」から始まります。描写実習は、デザインの基礎となる「見る力」と「描く力」を育てる大切な授業です。これから始まるさまざまな制作課題に向けて、学生たちは今日も一歩ずつ、デザイナーとしての土台を築いています。
描写の様子1
製図の様子2
製図の様子3