10月から始まる後期授業を前に、9月30日に後期始業式を行いました。始業式では、所長から学生たちに向けて、後期の学びに関する講話がありました。今回は、その講話の全文をご紹介します。
皆さん、おはようございます。
いつもとは少し違う時間の流れの中で、長い夏休みを有意義に過ごすことができましたか。
とはいえ、2年生は課題研究の中間報告、1年生は宿泊研修旅行、そして夏期の集中授業や秋のミニデ研展もあり、高校の頃のように、のんびり過ごす夏休みではなかったのではないでしょうか。中には、「え〜、もう明日から後期の授業始まるの? マジかぁ!と思っている人はいませんか?
……マジです。
明日から後期の授業が始まります。気持ちを切り替えて、張り切って頑張りましょう。
さて、今年の入学式や始業式で、皆さんにお願いした「所長ミッション」を覚えていますか?そう、「伝える力」を磨くことでしたね。 皆さん、前期でどれぐらい磨くことができましたか?実は、「伝える」というのは、本当に難しいことです。 ここだけの話ですが、先生方はよく所長室に報告や相談に来られます。
その時に私は、「それで、結論は何?」「言いたいことは何?」と聞き返してしまうことがあります。
決して意地悪をしているわけではありません。
話している本人は分かっていても、聞いている相手には、意外と伝わっていないことが多いからです。
実は私たち大人も、毎日のように「伝えること」の難しさと格闘しています。
だから、皆さんが苦労するのも当たり前です。でも、大丈夫です。
「伝える力」は、練習すれば必ず伸びます。では、どうすれば「伝わる」のでしょうか。
今日は後期のスタートですので、改めて皆さんに、「伝えるための5つの極意」を授けたいと思います。
一つ目、「相手が理解できる言葉を使う」
専門用語をたくさん使えば、賢く見えるわけではありません。相手が知らない言葉ばかり並べても、内容は伝わりません。
本当に伝える力のある人は、難しいことを分かりやすく説明できる人です。
二つ目、「短く伝える」
話が長くなると、聞いている人は何が大切なのか分からなくなります。文章でも会話でも、一つの文には一つの内容を入れることを意識してください。シンプルな言葉ほど、相手の心に残ります。
三つ目、「相手を尊重する」
自分の意見を押し付けるだけでは、良いコミュニケーションは生まれません。相手の考えを聞き、その上で自分の意見を伝える。これは社会人としても、クリエイターとしても非常に重要な姿勢です。
四つ目、「伝わったかを確認する」
話したからといって、必ず伝わったとは限りません。
相手の表情を見る。
反応を確認する。
質問を受ける。
こうしたことを繰り返すことで、本当のコミュニケーションが成立します。
そして五つ目、「相手が何を求めているかを考える」例えば、皆さんがポスターを制作するとします。自分が伝えたいことだけを詰め込んでも、見る人が知りたい情報がなければ意味がありません。
デザインもコミュニケーションも、主役は自分ではなく相手です。
相手が何を知りたいのか。
何に困っているのか。
何を期待しているのか。
それを考えることが大切なのです。
もう一度確認します。
「相手が理解できる言葉を使う」
「短く伝える」
「相手を尊重する」
「伝わったかを確認する」
「相手が何を求めているかを考える」
覚えられましたか?
……先生方には、このあと抜き打ちテストをしたいと思います。
さて、2年生。
就職活動は頑張れましたか?
何人かの学生からは内定の報告を聞いています。今年はすでに半分の学生が内定をいただいているということで、所長としてもうれしく思っています。一方で、まだ内定が決まっていない人もいると思います。でも、内定が決まるか決まらないかと、皆さんのデ研での学びは別ものです。内定が決まった人も、これで終わりではありません。
むしろ、ここからがスタートです。
後期の授業もちゃんと受けて、将来のデザイナーとして必要な技術や力を、最後までしっかり磨いてください。
それから、もう一つ。「所長応援企画」の提出も迫っています。
私も、皆さんがデザインしてくれたゼッケンをつけて完走できるように、暑い中、練習に励んでいます。
……とはいえ、あまりの暑さにくじけて、リタイアする日も結構ありましたが。
皆さんの思いがいっぱい詰まったデザインとコンセプトを楽しみにしています。
ぜひ、頑張って提出してください。
まだまだ暑さが続きます。インフルエンザも流行しています。
体調管理にも十分気をつけて、一人ひとりが後期を実りあるものにしてください。
それでは、後期も一緒に頑張りましょう!